pp010_01_0014.jpg okada-photo.jpg pp010_01_0013.jpg pp010_01_0017.jpg pp010_02_0012.jpg img20220328142341565403.jpg img20220328142341565663.jpg img20220328142341565634.jpg

キリマンジャロの花(2016年9月)

中村 雅明(昭和43年卒)

 
 2016年9月に、佐藤久尚(昭和41年卒)さん、岡田健志(昭和42年卒)さんとアフリカの最高峰キリマンジャロに登りました。この登山の報告を岡田さんが会報第138号に「2016年9月キリマンジャロ紀行」と題して寄稿されました。その紀行には登山道で見た印象的な植物・花が記述されています。
 
 【2016年3月キリマンジャロ登山スタディーツアー キリマンジャロ植物図鑑】より抜粋
キリマンジャロの頂上付近には氷河が形成されており、この氷河から供給された豊富な雪解け水が標高順に砂漠、高山植物帯、高地草原、草原、熱帯雲霧林を形成している。高山帯にはジャイアントセネシオ、ジャイアントロベリオなどの独特な進化を遂げた植物が自生している。また、この垂直分布する植物相は生物学者の高度別植生層の分類指標にもなってる。
登山から4年近くになっての掲載は心苦しいですが、キリマンジャロの植生は変わっていないと思います。キリマンジャロの植物・花はキリマンジャリ登山の楽しみの一つでもありますのでこれから登山される方の為に改めて整理しました。
 
1.キリマンジャロ固有種
【インパチェンス・キリマンジャリカ】
・9月22日 マラングゲート(1860m)~マンダラ・ハット(2705m)熱帯雲霧林
 ・・・道は幅3mほどで、周囲は熱帯樹林。・・・陽ざしが届かないので、日陰の花が目立つ。
 インパチェンスのピンクが可憐だ。日本の園芸種のインパチェンス(和名:アフリカホウセンカ)の原種にあたるのだろう。・・・[岡田紀行]

9月22日 14:35 (撮影:中村)

9月27日 14:37 (撮影:中村) 

【プロティア・キリマンジャリカ】
*9月23日 マンダラ・ハット(2705m)~ホロンボ・ハット(3719m)草原
 ・・・ルートは広大なキリマンジャロの斜面を緩やかに登っていく。道路わきには、プロティアやエバーラスティングといった、白系の花が咲いている。・・・赤系青系の花は数少ないのは季節のせいか?それとも地域のせいか?・・・[岡田紀行]

9月23日 11:06 (撮影:中村)

9月27日 10:22 (撮影:中村)

【エバーラスティング】

9月23日 13:54 (撮影:中村)

9月24日   9:34 (撮影:中村)

【ジャイアントセネシオ】
*9月24日 ホロンボ・ハット(3719m)からゼブラロック(4200m)を往復 高層草原
 ・・・4000mの高度には、低木のエリカが沢山生えており、ところどころに、ジャイアントロベリアやジャイアントセネシオが独特の姿をして生えている。土地は乾燥していて、植物の生存にとっては、厳しい環境に違いない。・・・[岡田紀行]
*(左)ジャイアンセネシオはホロンボ・ハットの横に流れる小川沿いに群生

9月23日 14:45 (撮影:中村)

9月24日   9:38 (撮影:岡田)

【ジャイアントロベリア】
*(左)ゼブラロックへ行く途中(ホロンボハットから30分)の道端の台地で撮影
*(右)ホロンボ・ハットから下山途中の道端で撮影、長く突き出しているのは蕾

9月24日 9:30 (撮影:岡田)

9月27日 10:03 (撮影:中村)

2.名称不明
*9月23日 マンダラ・ハット(2705m)~ホロンボ・ハット(3719m)

8:49 (撮影:岡田)

8:50 (撮影:岡田)

*9月24日 ホロンボ・ハット(3719m)~ゼブラロック(4200m)

9:46 (撮影:中村)

9:59 (撮影:中村)

*9月27日 ホロンボ・ハット(3719m)~マンダラ・ハット(2705m)

11:21 (撮影:中村)

11:39 (撮影:中村)

*9月27日 マンダラ・ハット(2705m)~マラング・ゲート(1860m)

12:31 (撮影:中村)

113:16 (撮影:中村)

キナバル山の花

岡田 健志(昭42年卒)

 
 2020年2月に、佐藤(久)、中村(雅)さんとマレーシア国ボルネオ島のキナバル山に登りました。そこで見た花々の写真をホームページに載せますが、名前の同定に千葉県立中央博物館植物学研究科の天野誠先生にお手伝いいただきました。ただ、天野先生としても、『熱帯まで行くと、南半球の植物要素が入ってくるのと熱帯特有の植物が増えるので、日本の植物の知識で、理解するのが難しくなります。また、日本の植物のように毎年毎年決まった時期に花が咲くとは限らないので、全部を網羅した図鑑を作ることは困難です。そんなわけで、キナバル山の植物の名前を知ることは困難なのです』ということで、一部の花を除いて、〇○科の仲間というような表現になってしまいました。
 マレーシアには多くのランの種類の花が咲き乱れているというようなイメージを持っていたので、目を皿のようにして歩いたのですが、意外にも目に着いた花の数は少なかったです。有名な「世界最大の花」ラフレシアとは、対面ならず、でした。

2020.2.22 ツリフネソウの仲間

2020.2.22 ベコニアの仲間
 

2020.2.22ウツボカズラ
(Nepenthes villosa)
撮影;中村雅明

2020.2.22 ミズホオズキ
(ゴマノハグサ科)

2020.2.22 サヤットサヤット
(Leptospermum Recurvum)

2020.2.22 ラン科の植物

2020.2.22 シャクナゲの仲間

2020.2.23 野ボタンの仲間
 

黒部川源流周辺に咲く花

岡田 健志(昭42年卒)

 
 2019年8月6日~10日、富山の折立をスタートして、太郎兵衛平~薬師沢~雲の平~三俣山荘~黒部五郎岳~北の俣岳~太郎兵衛平を4泊5日で歩いてきました。高山植物の最盛期は少しだけ過ぎていましたが、それでもその美しさを堪能できました。
 同じ地域、同じ時期の花々については、2010年8月に中村 雅明、川名 真理両会員により既にHPに掲載されています。それと重複しない花々の写真を今回掲載させていただきました。

2019.8.10 キンコウカ

2019.8.6 キンコウカ(ユリ科)
のお花畑の向うに剱岳 

2019.8.7 チングルマ(実)

2019.8.8 チングルマ(実)

2019.8.7 イワショウブ
(ユリ科)

2019.8.8 ミヤマリンドウ
(リンドウ科)

2019.8.8 ミヤマリンドウ
(リンドウ科)

 

2019.8.8 イワギキョウ
(キキョウ科)

 

2019.8.9 シナノオトギリ
(オトギリソウ科)

 

2019.8.9 トウヤクリンドウ
(リンドウ科)

2019.8.9 モミジカラマツ
(キンポウゲ科)