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芦安の高谷山登山道の補修作業 報告        2023年10月5日
井草 長雄(昭48卒)

 
 2019年5月の作業を最後にコロナ禍で中断されていた南アルプス市の高谷山を巡る登山道補修作業が4年ぶりに再開されました。当初、6月実施の予定でしたが悪天候のため、9月30日・10月1日の土日におこないました。
 参加者は、針葉樹会から本間、小島、中村(雅)、井草、兵藤、佐藤(活)それに学生の淺香、宮田、吉田、佐野の計10人プラス窪田(井草同伴者)。そして芦安ファンクラブの清水会長ほか延べ6人、富士通アイネットの多田社長ほか4人が参加しました。
■9月30日(土) 曇り時々晴
 針葉樹会組は9時半に甲府駅・信玄公銅像前に集合してクルマとバスで芦安へ。11時過ぎ山岳館の隣にある芦安ファンクラブ事務所前に全員が集合して打ち合わせ、道具や資材を分担して夜叉神トンネル東口へ向かった。
 購入した資材は番線3巻、50mトラロープ4巻。道具は鋤簾、唐鍬、ツルハシ、シャベル、手鋸、鉈、鎌、ワイヤカッター、しの、それに道しるべ用のスプレーや蛍光テープなど。
 桧尾峠までの道は春にファンクラブが補修してあったものの、大ガレ場や沢に掛けた丸木橋など危険な個所もあり、道もかなり崩れていた。
 大ガレ場の道は土砂崩れでなくなっていたので、ここで作業を2班に分け、針葉樹会組は中池まで先行することにし、元気のいい1年生はファンクラブや富士通組と一緒に木を切り倒して皮を剥いだ丸太を引きずってくる手伝い。
 桧尾峠から中池へのトラバース道は、通る人が少ないせいか土砂で消えている所が多く、倒木も何本かあった。
 この日は午後4時近くまで作業し、宿の白雲荘に着いたのは5時頃になった。夕食には清水会長にも参席いただき楽しく歓談した。その際、話題となったのは大ガレ場に見られたビロードモウズイカという二年生の外来種。標高の低い河原などの荒れ地にどんどん広がっており、清水さんは南アルプスの高峰まで広がらないうちに駆除したいと語っていた。来年度の作業はザイルで斜面を登降しながらこの草を駆除するのがメインになるかもしれません。
■10月1日(日) 曇り時々小雨とガス
 朝から生憎の雨で合羽を着て出発。この日も作業を2班に分けて、針葉樹会組は桧尾峠から高谷山へのルートにある痩せ尾根にロープを張る作業に。ファンクラブと富士通組は桧尾峠までの道を塞いでいる倒木の処理など。
 高谷山から夜叉神峠へ行き、学生に白根三山の眺めを楽しんでもらおうと思っていたが、ガスで何も見えないことでもあり昼過ぎに作業を切り上げ下山した。とはいえ、所期の計画の七割がたは達成できたと思います。
 今年の作業は登山シーズンが終わる頃になってしまったので、来年はシーズン前の4月中に実施したいものですねと芦安ファンクラブの清水さんや富士通の幹事さんと話しました。針葉樹会の参加者も平均年齢が70代になっているので、なんとか若手の奮起をお願いしたいと思います。 
 また、今回は学生とくに1年生が活躍してくれたのが頼もしかったので、来年はもっと学生に参加してもらうように考えたいものです。清水さんが何かと学生に山での知恵をいろいろ教えてくれていたのが有り難く印象に残りました。

▼写真提供・富士通アイネットの岡本様

芦安ファンクラブ創立20周年記念式典 報告        2019年7月7日
針葉樹会会長 小島和人

 
 5月の初めに芦安ファンクラブの創立20周年記念式典が開かれ,同ファンクラブの活動を理解し多年に亘り協力したとして、針葉樹会に感謝状を頂きました。
 10年前、2009年に芦安山岳館に針葉樹文庫が開設されるに際して大変お世話になった同山岳館館長故塩沢久仙氏が副会長であった芦安ファンクラブとは、その後針葉樹会90周年行事として始まった「夜叉神峠・高谷山周辺山道補修」事業のパートナ‐としてお付き合いが続いています。
 
 平成11年に設立された芦安ファンクラブは、学識経験者、登山愛好家、地元住民で構成され、南アルプスの自然保護と適正利用それに芦安地域の活性化をメインコンセプトにしたボランティア組織です。活動は、北岳・間ノ岳三角点の改埋事業等国土地理院への協力、山岳館・白根三池小屋・広河原山荘・北沢駒仙小屋の指定管理を南アルプス市から受託等広範に亘り、毎年の登山教室は盛況で村をあげての事業になっています。
 針葉樹会からも遠藤さん竹中さん蛭川さん等7名が賛助会員として参加しており、5月の芦安山の神での安全祈願祭や夜叉神・高谷山周辺山道補修への参加を通じて芦安の皆さんに我々は仲間と思って頂いているのを感じます。
 
 今回ご招待を頂いて芦安ファンクラブの創立20周年記念式典と記念祝賀会そして夜叉神への記念登山に本間さんと参加してきたものです。一橋の活動は北岳、仙丈、甲斐駒、薬師岳、観音岳の小屋の関係者は勿論、芦安の村の皆さんに広く感謝されており、何とか今後もこの活動を続けて行くべきではないかと感じながら帰りました。
 

 
1. 特定非営利活動法人 芦安ファンクラブ 創立20周年記念式典
 
1) 日時・場所 令和元年5月5日(日)13時30分より 於 桃源文化会館
2) 式次第
  物故者への黙祷から始まり、清水准一会長挨拶、針葉樹会初め3団体に感謝状、故塩沢久仙前会長はじめ3氏に功労賞が贈呈され南アルプス市長と環境省初代南アルプス自然保護官から来賓挨拶があり、ファンクラブ会員・賛助会員を含め約50名が参列しました。
 
2. 同上祝賀会
 
 上記の式典に引き続き、参加者全員が6つの丸テーブルに着席。夜叉神太鼓演奏と日本山岳・スポーツクライミング協会内藤順造氏の乾杯音頭で幕開け、ファンクラブの歩みのプレゼン、DVD上映、気象予報士の草分け的存在の村山貢司氏のスピーチなど、盛り沢山のプログラムが準備され、沢山のお料理と飲み物が饗され、楽しい祝賀会になりました。DVD上映では、針葉樹会の山道補修の状況が写されて、故宮武会員の活躍ぶりが紹介されていました。北岳肩の小屋や両俣小屋の管理人さんなども参加、配布された記念誌には、小谷部先輩等の
活躍時のお世話になった御礼で山道補修が始まった経緯なども再掲されて
いました。
 
3. 記念登山
 
  記念式典の翌日、5月6日、午前9時有志32名が山岳館前に集まり車に分乗して夜叉  神登山口へ。ファンクラブ会員のガイドさん達の高山植物案内を交え、2時間かけてゆっくり夜叉神峠へ。残念ながら雲が視界を遮り白根三山は御隠れ。それでも小一時間峠で懇談。新装なった登山口の夜叉神ヒュッテで13時半、ソフトクリームを楽しんで実質解散しました。
 
4、その他
 
  記念式典・祝賀会。記念登山の様子は地元南アルプスの企業から山道補修に例年参加頂いているFINET社・岡本部長からの写真集をお届けします。お時間のある方のご参考です。⇒こちら
 
(HP編集者補足)
小島会長から報告のありました、5月5日の芦安ファンクラブ創立20周年記念式典に続いて、5月25~26日に実施された芦安登山道整備作業に、針葉樹会より8名の会員が参加しました。その模様を前神会員が芦安ファンクラブ通信に投稿し、このたび発行の同通信73号に掲載されました。芦安ファンクラブの許可を得て、PDF版を掲載しますので、ご覧いただきたいと思います。⇒こちら