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山讃賦

松崎 武雄 作詞  石川 強 作曲
一、紫の雲ゆらめけば
  白銀を射るや金箭
     おごそかに山鳴りわたり
   霊香の四方に薫じて
     山々はいま、明けんとす
 君見ずや東の空
  二、大聖の世を呼ぶごとく
     山神に炬火をかざして 
     ものみなの生命のうへに
 悠久の光と熱を
      おしゆなり、いざ市去りて
   祟厳の山におろがめ
 三、岩桔梗黒百合咲ける
  花園をつつむ山霧
    はいまつの蔭より蔭を
   おほらかに遊ぶ雷鳥
 若人は六根清浄
    唱へつゝ双手ふるなり
  四、あゝ山は吾が行く殿堂
    あゝ山はわが棲む宮庭
  煩悩も邪悪も忘れ
   法悦と歓喜にみちて
   山籟を遠くきくとき
       うつゝなく、ゑまひするかな