【戦 前】 針 葉 樹 會 報
※(戦前)針葉樹會報(1〜44)、(戦前)針葉樹會報(45〜99)をそれぞれクリックしていただくとそれぞれの一覧目次がご案内されます。
■(戦前の針葉樹会報のこと) 吉沢 一郎(昭和3年卒)
(『針葉樹文庫解題』所収、「針葉樹と一橋山岳部」より抜粋)
(前略)針葉樹会報がある。これは第1号を昭和5年に出している。つまり私達の グループが卒業して2年目から発行を始めていることになる。この頃は一橋山岳部と針葉樹会を切り離し、学校の山岳部員だった者が社会に出ると、自動的にOBグループの針葉樹会員になるということであったらしい。
この会報には必ずしも山登りの記事だけではなく、会員の消息、短信、その時々の随想というものが載せられていったようで、会員以外の人が読んでもわからないし、少しもおもしろくないものである。しかしとに角く、われわれには大変懐しい印刷物であった。これも第6年第4号、つまり昭和10年5月に発行された第46号から活版刷となり、第13年2号(昭和17年10月発行)すなわち通巻99号まで、少なくともその形式で発行がつづけられていた。もっとも、世の中がその頃は大分騒々しくなり、物資も窮屈になってきたので、紙の質は多少悪くなっている。(後略)
※編集子より訂正 第46号 ―>第45号 第13年2号 ―>第13年3号
■(戦前会報のPDF版のこと) 中村 雅明(昭和43年卒)
1.本HPに登録したPDF版は一橋山岳部創部100周年記念事業の一つとして実施された針葉樹第1~14号、針葉樹会報第1~110号のPDF版作成の続編として企画・作成されました。また、それを登録する受け皿として当HPの『アーカイブス』にこの頁が新設されました。
2.PDF版作成に使用した戦前会報は、単本が16冊しか保管されていなかったので山岳部室に保管されていた合本3冊を解体断裁し、単本としたものと16冊の単本から状態の一番良いものをPDF原本としました。選定したものは『戦前針葉樹会報一覧』で黄色付けしたものです。なお、第93号は欠番なので、日本山岳会の図書室に保管されている望月先輩寄贈の合本からコピーを頂き1~99号+特別号の全巻揃いました。
3.合本の解体断裁は「文具しまだ」に、原本をスキャンしPDFを作成するのは「ヤマノ印刷」に委託しました。
4.当HPへの掲載は会報を謄写版刷の1~44号、活版刷の45~99号に纏めました。再製本もその2分冊です。なお、原本のA5版からB5版に拡大印刷しました。
5.原本の通巻、第〇年〇号の印刷ミスは訂正しました。『戦前針葉樹会報』の赤色付け欄の数字が正、原本の誤りは右欄外に示しました。
※『戦前針葉樹会報一覧』はこちらをクリックして下さい。
■著者ペンネーム
当会報の著者名には本名でなく姓のみ、名のみ、「あだな」が多用されています。
以下に姓名との対応を示します。( )内は卒年です。
1.姓名が判明しているもの
孫 ・・・・・ 中川 孫一 (T13)
三角 ・・・・・ 松木 謙三 (S3)
ペん、ペん公、ペン、PEN ・・・・・ 村尾 金二 (S3)
クマ、くま、熊、熊公 ・・・・・ 吉沢 一郎 (S3)
狸 ・・・・・ 近藤 恒雄 (S4)
雲 ・・・・・ 磯野 計蔵 (S6)
豊竹鎧大夫 ・・・・・ 園山 徳三郎 (S7)
木公 ・・・・・ 吉沢 松次郎 (S7)
シヨンチヤマ ・・・・・ 黒田(旧姓;斎藤) 正治 (S11)
エチオピア、鷹 ・・・・・ 鷹野 雄一 (S11)
神主、ケン坊、謙坊、K ・・・・・ 柿原 謙一 (S12)
クン ・・・・・ 林 俊介 (S12)
スケ、助さん ・・・・・ 小谷部 全助 (S13)
KANP ・・・・・ 望月 達夫 (S13)
2.姓のみ
近藤 ・・・・・ 近藤 恒雄 (S4)
園山 ・・・・・ 園山 徳三郎 (S7)
関 ・・・・・ 関 守三郎 (S7)
柿原 ・・・・・ 柿原 謙一 (S12)
小谷部 ・・・・・ 小谷部 全助 (S13)
小林 ・・・・・ 小林 重吉 (S13)
3.名前のみ
孫一 ・・・・・ 中川 孫一 (T13)
はるを ・・・・・ 手塚 晴雄 (S6)
浩一郎 ・・・・・ 香山 浩一郎
4.姓名不明(頻度が多いもの)
ARA
EMP
■通巻第50号(第6年第9号)
【昭和10年11月10日発行】
【 第五十号記念増大号 】
とりとめもなく・・・・・松木 謙三
編輯一年間・・・・・園山 徳三郎
五十号の記・・・・・吉沢 一郎
アルプスの意義・・・・・クマ
今度出す「針葉樹」のことから・・・・・林 俊介
富士山文献解題(五)・・・・・増山 清太郎
大門峠、車山・・・・・アン トツ
鹿馬沢のこと・・・・・ケン坊
松田アナ君山男に非ざるの件・・・・・クマ
スキーの思出・・・・・中島 孚
上高地の或る夜の事・・・・・スケ
続あだな考・・・・・KANP
人夫募集・・・・・孫
山岳部報告
針葉樹会例会
登高記録
会員消息
編輯後記
■通巻第61号(第7年第10号)
【昭和11年12月20日発行】
【 追 悼 関 根 修 君 】・・・・・増山 清太郎
故人略歴
関根修君と私・・・・・松浦 静雄
憶ひ出・・・・・新羅 二郎
関根君のこと・・・・・柿原 謙一
あの夜のこと・・・・・小谷部 全助
関根君を傷みて・・・・・小林 重吉
追憶・・・・・森脇 芳之
思ひ出すまヽに・・・・・望月 達夫
追憶・・・・・和田 栄達
関根君を弔んで詠める・・・・・森川 眞三郎
故関根修君の死を悼む・・・・・岩崎 利一
思ひ出は・・・・・大塚 武
関根修君の霊に捧ぐ・・・・・日江井 正己
山岳部報告(十月)
通信
記録
消息
会合
編輯後記
■通巻第91号(第11年第5号)
【昭和15年11月30日発行】
【 友田純一君遭難顛末 】・・・・・宮城 恭一
故友田純一君略歴
弔辞・・・・・大塚 武
故友田君を悼む・・・・・間々田 良雄
亡き岳友へ・・・・・前田 道夫
友田君を悼む・・・・・小林 茂雄
追憶・・・・・松下 順吉
憶ひ出・・・・・佐野 茂雄
その前後・・・・・小柳 英二郎
友田君に捧ぐ・・・・・根本 大
故友田勲を偲んで・・・・・佐藤 政雄
思ひ出すまヽに・・・・・久保 孝一郎
友田君の死をめぐつて・・・・・山田 亮三
友田君の霊に捧ぐ・・・・・宮城 恭一
友田君遭難会計報告
鷹野雄一君戦死さる
編輯後記・・・・・望月