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樹木 会   報
樹木についての論文、随筆、記録などのコーナーです。
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■2010年7月 白馬村周辺の樹木 高橋 信成(昭和38年卒)
■2010年6月 上高地の樹木 高橋 信成(昭和38年卒)

■2010年6月 白馬村周辺の樹木 高橋 信成(昭和38年卒)
         ********** 2010年8月4日投稿
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ナナカマド
 みそらの地区の聖白馬教会庭のナナカマド。7月は、実が緑色である。やがて赤い実となる。

タニウツギ
 みそらのからジャンプ台へ向かう森の中の道で撮る。6月には淡いピンク色の花を写した同じ樹木がこのような実をもっている。
ウワミズザクラ
 ジャンプ台近くのウワミズザクラの実が緑からすこし黄色味を帯びた色をしている。この樹木は古代の中国や日本で占いに利用されたというので興味をもっている。亀甲をこの木で燃やして縦横に割れる割れ方で占っていたという。この樹木の木肌は味わいのある模様があるので茶筒の周りにはったり、鉈の鞘を装飾したりするという。また、実(さくらんぼ)は、塩漬けにしたり、酒に漬けたりして食べることもできる。鳥の餌にもなる。
スギ
 細野諏訪社の大杉。下の立札の説明によると、目通り幹周り10メートル余、高さ41メートル、推定樹齢1000年位、1177年(治承元年)に八田弥五兵衛という地元の人が献木したという伝説があるという。周りにスギの大木が30本くらいある。

トチノキ
 同じ細野諏訪社の一段下の庭に土地の木の大木がある。たくさんの実を地面に落としている。梢にまだいくつもの実を付けている。果実の写真も撮った。
 
トチノキ(果実)
 梢の実。
 
ブナ
 猿倉山荘の前のブナが以前から頭にこびりついていたので、撮りにいった。山荘の数百メートル下の道路の上部に群落があるのでそれを掲載する。
  
カラマツ
 二股から猿倉へ向かう途中のカラマツ林。下のみそらのではヤマザクラやコナラその他の樹木と混生しているが、二股の上部にはカラマツが群落をなしているところが続いている。
 
ニセアカシヤ(ハリエンジュ)
 7月は花が終わってしまったので、6月に写したものを掲載する。平川の川原近くに数百メートルに渡って豪華に咲き誇っていた。原産地はアメリカのアパラチア山脈南部といわれ150年近く前にパリの万国博の時にはすでにパリに移入されており、津田塾をはじめた津田梅子の父親が日本に持ち込んだといわれる。あちこちの川原や海岸に植えられたが、最近は、生命力が強いので、植物の多様性を考えると問題であるという考え方もおおい。エノキなどが、鳥が実を食べに来ていろいろな種子をまいていくので良いとも言われる。養蜂家は密源として利用している。


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■2010年6月 上高地の樹木 高橋 信成(昭和38年卒)
         ********** 2010年7月1日投稿
今回の上高地行きについては、過去の山行きではなかなか植物をゆっくり見ることができなかったので、一つはここの植物を少しじっくり見てみたいということでした。いくつかについては写真に収めることができて満足しています。
もう一つは、上高地の植物について群落として観察してみたかったことがあります。
河原近くには、ケショウヤナギの群落やカラマツの群落がありました。帝国ホテル近辺にはサワグルミ・ハルニレ群落があった。1500メートルより上部には、小生のもって行ったガイドブックにはシラビソ・ウラジロモミ群落があるという。田代湿原の北側にもシラビソ・ウラジロモミの群落有り)1500メートルより上の植物の群落を観察してみたかった。その上のコメツガも見てみたかった。結果としてサワの近辺から上を見たときには遠くなるのではっきりわからなかったが、沢や雪渓のうえに落ちていた果実をいくつか拾ってきた。
ちょっと長い果実はシラビソ(マツ科モミ属)、小さな果実はコメツガ(マツ科ツガ属)ではないかと思っています。雪渓に落ちていた小さな果実は温度が低かったせいか、小さくしまっていたが、ポケットに入れておいたので、新島々につく頃には、あたたかくなって広がって開いていた。雪渓の始まるところまで同行させていただき、植物の状況がいくらかつかめたので満足しています。
 雪渓の近くにも、オオカメノキがあったことは以外でした。またケショウヤナギが沢のかなり上部にまで生えているのも小生には新しい発見でした。
***
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ケショウヤナギの群落
梓川右岸
(海に向かって右側)
ウェストンの碑の近くから
ケショウヤナギの穂
田代橋を渡った梓川右岸
カラマツの群落
上高地駐車場から
帝国ホテルへむかう
木道で
イチイ
岳沢入口と河童橋の
中間ぐらいのところ
ハルニレの群落
梓川左岸、田代橋の北側
シラビソの果実(マツボックリ)
 八右衛門沢雪渓の
末端海抜1750m位の地点

コメツガの果実(マツボックリ)
八右衛門沢雪渓の
末端海抜1750m位の地点
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