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 ホワイトセール・メモリアル・トレッキング
佐藤 周一(昭54年卒)
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LinkIcon  針葉樹会報145号にも詳細掲載(閲覧にはパスワードが必要です)

 バルトロ氷河のトレッキングとフンザ周遊
兵藤 元史(昭52年卒)

  
 2019年710日から4週間、掲記の「山見行」に行ってきました。お陰様で天気に恵まれて楽しい旅となりました。「山を見る」の成果は、簡易写真集(バルトロ編) 及び(フンザ編)をご覧下さい。尚、概略図はそちらにあります。
 
以下では、行程、感想、ご参考などを簡略に記します。(詳細についてご興味のある方は、電話 070-1514-8208 あるいはメール moto.hyodo@gmail.com にてお尋ね下さい。)
 
<行程>
7月10日 羽田発 北京乗り換え イスラマバード着
   11日 イスラマバード発 飛行機にてスカルド着、 12日パーミット取得など
     13日 スカルド発 4WDにてアスコーレまで
     14日 トレッキング開始 (途中一日停滞あり)21日 コンコルディア着
     24日 (二日間コンコルディアにStay後)下山開始  
     29日 アスコーレ着トレッキング終了 (13日~29日はテント泊)
     30日 4WDにてスカルドへ移動
     31日 フンザ(カリマバード)へ (スカルドからデオサイ高原経由で移動)
         ~フンザ周遊 クンジェラブ峠往復など
8月  4日 イスラマバード着 
     5日 イスラマバード発  6日 北京経由で羽田着
 
・  ヒドンPK(ガッシャーブルムⅠ)BCまで往復の予定でしたが、隊員の一人が体調不良で陸軍のヘリにより途中下山したため、コンコルディアまでとしそこでのステイを延ばし、また下山ものんびりと通常より1日余計にかけました。ちなみに、体調不良は高山病ではなく、初日の熱中症に由来するものでした。尚、メンバーは松本深志高校山岳部の先輩二人と小生の3人。
 
<感想>
①  コンコルディアまで往復2週間強の歩行と、日本からのアスコレーレ往復に要する8日、計3週間強のトレッキングは時間とお金を考慮しても、それだけの価値のある旅だったし、なによりK2の迫力は素晴らしかった。ラッキーにも全期間ほぼ晴れの日が続いたので、見たい山は全て眺めることができた。興味のある方は歳をあまり取らないうちに行くことをお勧めしたい。
 
②  おまけで行くことにしたフンザは期待以上であった。カラコルムハイウェイ(KKH)から眺められる幾つもの高峰は、ヨーロッパアルプス以上の観光資源だと思う(アルプスを見たことはありませんが)。交通インフラの未整備や、テロや印パ紛争などの政治・社会情勢が外国人訪問者を遠ざけているが、その辺が解消されたらフンザは魅力ある訪問先になるだろう。ナンガBC、ラカポシBC、ウルタルBCなど1-2日のトレッキングで到達可能なので、それらを組み合わせた行程を考えるだけで楽しそうだ。
 
③  カリマバード郊外のドゥイカルの丘からは、かつて先輩諸氏が計画したマルビティン7458mや、北杜夫の「白きたおやかな峰」で有名なディランも見ることができた。パスーで見たシスパーレ7611mはその形状が際立っていて印象の深い山だった。写真集でご覧下さい。
 
<ご参考>
①  主な日本の旅行会社は、西遊旅行、アルパインツァー、ヒマラヤ観光の3社。毎年1-3ツアーを各社が募集している。どこも我々のような個人トレッキングの手配もしてくれる(はず)。3社の内パキスタンに強いのは西遊との評判。
②  現地エージェントも多数ある。こちらを使えば費用的には安くあがるがピン・キリだそうなので、選択には注意が必要。
③  我々はトレッキング経験豊富な先輩の考えに従って、下記するような事態の際に手厚いサポートが得られるだろうとの期待から(また日本発のツアーより幾分安いので)、西遊の現地子会社、SAIYAH社に手配を依頼した。
※  先輩Y氏は初日に熱中症にかかり、殆ど食事が摂れない状態で頑張ったが5日目にGive upせざるを得なかった。ガイドの持つ衛星電話でSAIYAH社を通じてパキスタン陸軍のヘリを要請した。同社の実績とコネクションにより即日スカルドの陸軍病院に搬送された。その後イスラマバードでの長期入院を余儀なくされ、結局我々と一緒に帰国した。入院中は日本語のできるガイドが病院に日参し医師との間の通訳をしてくれた。
④  海外旅行保険のうち「救援・治療費用」の補償を無制限としていたので、ヘリ代や入院費用は最終的に保険でカバーできた。尚、現地での支払いはヘリ代など全てSAIYAH社が立て替え払いしてくれた。